M1 はじめました、を読む

吉本興業の社員に、2000年ごろ、下火になっていた漫才を盛り上げるように、社命が下る。この社員がM1 を立ち上げるまでの話。

一般的には、島田紳助がM1を企画したということになっているらしい。僕もそうだと思っていた

この本のあとがきに島田紳助が、M1を立ち上げたのが紳助一人だと思われているのは、心苦しい、ホントは、谷(著者)と二人で立ち上げたのだと書いている。

でも、読んでいる限り、著者は、二人で立ち上げたのではなく、M1を立ち上げたのは、自分だと思っているだろう。そして、それはたぶん正しい。

真剣勝負の漫才コンテストというのは、確かに紳助がはじめに出したアイデアだか、紳助がこういう企画をしたいと著者に相談したわけではない。著者が漫才を盛り上げるアイデアはあるかと、いろんな人に聞きに行った中の一人が紳助。そして、その紳助が出したアイデアを実現するべく、社内調整やらスポンサー探しやら、放送局さがしやら奔走してのは著者だ。

イデアには、大した価値はない。アイデアを実現する実行力こそがキモだ。